ミスミのアルミフレーム設計ツールFRAMESを使うメリット

画像CADを操作する人

皆さん、こんにちは!

ミスミのサイトでアルミフレームを見かけたり、実際に使ったりしたことのある人は多いのではないでしょうか。

短納期で使い勝手がいいので僕も架台などを作るときによくお世話になっています。

そんなアルミフレームの設計ツールを使ったことがありますか?

今回はアルミフレームの設計ツールであるFRAMESを使ってみたのでその使い勝手と感想を記事にしました。

結論から言いますとFRAMESを使うことでこんなメリットがあるんです!

  • 設計の時間が短縮できる
  • 見積もりから発注までできる
  • 構造によって変わる強度を表示できる
  • 周辺部品の理解が浅くても適切な部品リストができる

では、詳しくみていきましょう!

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目次

FRAMESとは

フレームズはミスミのアルミフレームを使って筐体設計ができるアルミフレーム専用の3DCADソフトのようなものになります。無料でミスミのサイトからダウンロードして使用することができます。

控えめに言ってもかなり便利です。アルミフレームを多用するなら是非導入するべきです。

ミスミフレームズ公式

ミスミさんはサイトもわかりやすくてインストールにも困りませんでした。

※ミスミさんとは何の利害関係もありません。

FRAMESの利用者数は2022年7月に5万人を突破したそうです!これからも伸びそうですね!

ミスミFRAMESユーザー5万人突破!

FRAMESのメリット

フレームズにはこんなメリットがあります。

  • 設計の時間が短縮できる
  • 見積もりから発注までできる
  • 構造によって変わる強度を表示できる
  • 周辺部品の理解が浅くても適切な部品リストができる

ではみていきましょう。

設計の時間が短縮できる

フレームズの最大のメリットになります。

直感的に操作できるソフトで操作方法も自分の普段使っている3DCADに合わせるような設定ができます。僕は普段solidoworksを使っているのでsolidworksの操作仕様にしています。

3DCADのようなスケッチは必要なく、アルミフレーム好きな場所に好きな長さで出していくことができます。数年前はスケッチみたいに線を描いていく方式だったみたいですが、最近のはクリックした位置からアルミフレームが生えてきます笑

例えば箱型のフレームを作ると接続箇所に自動でブラケットやTナットが入ります。しかも使用した部品がカウントされ、その時点のトータルの値段が出ます。常に値段を把握しながら部品を追加したり形状を変更したりして構造検討ができるんです

またテンプレがかなり有能です。架台や装置カバーのようなテンプレートが用意してあり、サイズを数値入力でカスタマイズして出力できます。かなりの時短になります。ただし、入力数値に制限があります。

見積もりから発注までできる

フレームズで作成した物はそのまま見積もりと発注をすることができます。組み立てて納品してもらうことも可能です。

図面を書く必要もないですし、部品リストを作る必要もありません。

ミスミサイトに型式を打ち込む手間すらもありません。

ミスミさんにはFAX等で依頼することもできますが、ネット上で完結するこの方法が一番早いそうです。

重力方向の耐荷重を表示できる

アルミフレームを使って架台などを検討するときは荷重が気になります。僕は以前までミスミのサイトや強度計算ツールを使いながら検討していました。

でもフレームズではツールバーの中に強度表示ボタンがあり、現在の構造であればどの荷重まで耐えられるか集中荷重と分散荷重の2パターンで表示してくれます

なんと、分布荷重まで。。。

弱いなと思った部分に支柱を加え流変更をすればすぐにその構造での耐荷重を表示してくれます。逆に余裕があるような場合、ワンサイズ細い寸法のフレームに変えて耐荷重を確認できます。

ただし、重力方向の荷重しか見れませんし、任意の位置での荷重は分かりません。ロボットの架台のような水平方向の荷重の検討も必要な場合別途計算する必要があります。

周辺部品の理解が浅くても適切なパーツの組み合わせができる

アルミフレームの煩わしさには以下のようなことが挙げられます。

  • 部品点数が多くなる
  • 部品の種類が多いこと
  • オプションなどの設定が多い

それをフレームズは解決してくれます。

フレームを組めばTナットやブラケットは自動で付いてきます。フレームにアクリル板を付ければブラケットに穴の開いたタイプに自動で変わります。

欲しい部品も種類ごとにまとまっていて一覧から選択することができます。フレームサイズで絞り込みを行うこともできます。

フレームズ自体があまりアルミフレームに慣れていない人でも使えるようにと考えられたソフトになっているそうです。全く知識のない状態で使うのは難しいですが、ちょっとかじった程度の経験があれば十分使いこなせます。

FRAMESの使いにくい点

そうは言っても完璧で言うことなし!というわけではありません。

僕が使いにくいと感じたのは以下の点です。

  • サイトほど部品の種類がない
  • ミスミの発注サイトよりも高さや幅に制限がある
  • 図面機能は使いにくい
  • 組み方や使う時間帯によっては非常に重くなる

逐一アップデートをしており品種が増えたりして改善している段階のようです。

また使用することによって生まれる時短などのメリットに比べれば些細な問題だと思います。

まとめ

アルミフレーム設計用ソフトのFRAMESには以下のようなメリットがあります。

  • 設計の時間が短縮できる
  • 見積もりから発注までできる
  • 構造によって変わる強度を表示できる
  • 周辺部品の理解が浅くても適切な部品リストができる

アルミフレームを使った設計をする頻度が多いのであればミスミのFRAMESの導入をお勧めします!

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