覇権を握るのはどこ?フォークリフト型のAGVとAMRの今後

最近でロボデックスや物流展などの展示会でフォーク型のAGV/AMRを見かけた方も多いのではないでしょうか。

今回はAGVの中でもフォーク型のAGV/AMRについての記事を作成しました。

この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • フォークリフトみたいなAGVってないの?
  • どんな会社が作っているの?

AGVやAMRについて知りたい方は以下の記事をどうぞ!

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目次

フォーク型のAGVとは

フォークリフトやハンドパレットがAGVになったような形をしています。どちらかというと無軌道タイプのAMRの方が多い印象です。

フォークのように爪をパレットの溝に差し込む必要があるため自動で位置を検出してズレを補正する機能は必要です。そう考えるとAMRの方が相性が良さそうです。

国内メーカーのものはフォークリフトタイプの大型のものが多いです。

海外製ですと以下のようなハンドパレットのようなスリムなタイプをよく見かけます。

フォーク型AGVのメリット

一般的なAGVに比べてフォーク型のAGVには以下のようなメリットがあります。

  • パレットやメッシュパレットを搬送架台なしで運搬できる
  • 昇降のストロークが大きいので高い位置にも置ける

搬送架台(こたつ)なしで運搬できるのは大きな強みです。パレットを多用している現場ですとパレット全てに搬送架台を用意するのは手間ですし、使用していない時の保管場所も困ります。

大企業の物流倉庫のような広い場所では問題ないかもしれませんが、狭い工場では非常に使い勝手が悪いです。

フォーク型は高い位置にもパレットなどを設置することができます。設定次第ではちょっとした自動倉庫のような運用もできるます。

ただし、昇降ストロークはフォークリフトほどありませんし、メーカーによってかなりばらつきがあります。(ほんの少ししか浮かせられないものもあります)

フォーク型AGVのデメリット

一般的なAGVに比べてフォーク型のAGVには以下のようなデメリットがあります。

  • 旋回のためのスペースが必要
  • 高価
  • 種類が少ない

爪のある分全長が長くなってしまうのでそれだけ移動スペースが必要になります。パレットに差し込むためには狭い道幅ですと運用できない場合があります。

AGVに比べて大型になったりリフトがついたりする分、高価になります。

フォークリフト型やハンドパレット型のAGVはそもそも販売している会社が少なく、あっても可搬重量は1種類しかないなんてこともあります。

フォーク型AGVの国内メーカーは?

ここでご紹介するメーカーはおすすめしていると言うわけではありません。単純に僕が知っているものになります。たまにOEMなどもあります。

愛知機械テクノシステム、明電舎、タナカエンジニアリングさんはハンドパレットに近い形のスリムなフォーク型AGV/AMRを販売しています。

フォーク型AGV/AMRは海外がリード

フォーク型に限らずAGV/AMRは海外の方が盛んです。

海外の方が工場の敷地面積が広いところが多いから導入しやすいというのも理由の一つでしょう。

YouTubeなんかでもフォーク型が活躍しているのは中国の工場の動画が多いですね。

日本で販売しているのは以下のような海外メーカーのものを見かけました。

standard robotsとGouziは同じ筐体っぽいですね。

海外はAMRタイプが多く見た目もスリムです。この辺りは海外メーカーにリードされているなと感じます。

日本ではメカだけ自社で用意して制御は海外のソフトを購入して入れているメーカーさんもあります。

まとめ

フォーク型のAGV/AMRにはこんなメリットがあります。

  • パレットやメッシュパレットを搬送架台なしで運搬できる
  • 昇降のストロークが大きいので高い位置にも置ける

従来のフォークリフトでの搬送作業は有資格者が必要ですし、集中力の必要な作業になります。

フォークリフトでの運搬作業が無人化できるのはどこの会社でも大きなメリットです。

現在AGV/AMRは海外メーカーがリードしていますが、何とか国内メーカーにも頑張ってほしいものです。

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