機械設計エンジニアは人気がない!?人材不足の現状と将来性

ロボットの画像業務経験
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皆さん、こんにちは!

いきなりですが、令和の調子はどうですか?笑

時代は人生100年時代で働く時間は長くなっていきます。さて皆さんはこれからどんな働き方をして生きていきたいですか?

僕は2022年で30歳になります。24歳から機械設計者として働いているので社会人7年目になります。ものづくりが好きなので設計者という職種でなくとも、ものづくりには長く関わっていきたいなと思っています。

実は世間では機械設計者不足という問題があります。

皆さんの周りではどうですか?

僕は今働いている会社が2社目なのですが、前職でも現職でも機械系の人材が不足しています。同じ職場の転職組の人の話を聞いても設計者の人手が足りていなかったと言っていました。聞いた人の中には従業員数2万人を超えるような会社にいた人もいましたが同じ意見でした。

少し前ですが2018年に経済産業省の行った調査の結果、「5年後技術者が不足すると予想される分野」の1位はなんと我らが機械設計だったんです。

経済産業省:2018年理工系人材需給状況に関する調査結果(外部リンク)

これは由々しき事態ですね。。。

今回は機械設計者が不足している現状と今後の将来性について僕なりに考えてみました。

皆さんが今後どうしていけばいいか考えてみるきっかけになればと思います。

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なぜ機械設計者が不足するのか

そもそも日本の人口が減少しているのでどこも人手不足になるのは当たり前です。あっちもこっちも人手不足でにっちもさっちもいきません。

工学系では機械設計に関わらず電気もソフトも人材が不足しています。

なぜ工学系の中でも特に機械設計者が不足するような事態になってしまうのか考えた結果、僕は以下の理由があるからだと考えています。

  • 給料が伸びにくい
  • 勤務地(工場)が田舎
  • 業界や職種としては年功序列の昭和文化が残っている
  • 閉鎖的で敷居が高い
  • 経験や技術を伝えにくい
  • AIやIoTなどのソフトウェアがメインの時代

自分で挙げましたが機械設計って割とどうしようもない仕事ですね笑

もちろんすべてが当てはまるというわけではないですし、上記を克服している企業もたくさんありますが少数ですよね。

1つずつみていきましょう!

給料が伸びにくい

機械設計者の大半はメーカーで働いています。

とても考えることが多く、非定形業務の代表の研究開発にもあたる機械設計者ですがメーカーというビジネスモデルの仕組み上、お給料が安いのです。

大企業の課長職でも年収800万円程度なんてザラにあります。

20代、30代で年収1,000万越えなんていう総合商社やコンサル業界などの仕事に比べれば正直、見劣りします。

メーカーは年功序列文化が根強いので、成果を上げても急にお給料が上がることもありません。

働き盛りで勢いのある若い人にとっては納得できないでしょう。

勤務地(工場)が田舎

メーカーの技術系の勤務地は工場などの施設の関係で田舎であることが多いです。

研修は東京本社だったけど勤務地は地方のド田舎だったなんてことは普通にあります。都会での生活に慣れたり憧れたりしている人には田舎暮らしはきついものがあります。

大企業ともなると転勤して別の地方の工場へなんてこともあります。

友達や家族と離れたり車が無いと移動ができないような生活になったりします。

他の職種の人がリモートワークを自宅でしていたり、都会のおしゃれなオフィスで仕事をしていることを想像すると憧れます。

流石にコロナの影響もあって多少は機械設計職でもリモートワークが進んでいる印象です。

設計時や検討時は会社に行かなくても仕事できますからね。

働き方に昭和文化が残っている

機械設計の部署は残業時間が管理部門などに比べて多い傾向があります。残業して当たり前、残業したほうが偉いなんて考え方もあります。

若い者は年上のいうことを何でも聞くもの、仕事は現場でしごかれながら覚えるものなど令和の時代にそぐわない文化が残っています。

機械を触るので金属粉や油が手や服についてベタベタになることもあります。はい、よく妻に怒られます笑

上では広がりつつあると述べたリモートワークも他の職種に比べると現場主義を履き違えた偉い方のおかげで機械設計の部署ではあまり広がっていないようです。

閉鎖的で初心者参入の敷居が高い

機械設計者は向上心があり技術を自分の中にため込みますが、コミュニケーション能力はあまり高くないことと仕事の忙しさのせいで情報を共有しないことが多々あります。

会社も技術こそが他社との差別化であり、生き残るための財産なので特許以外で公開するような真似はしません。

プログラマーのような自分の考えたコードやノウハウを公開しようという文化がないのです。

プログラミングスクールのような機械設計者の養成機関もありません。ネット上の情報や書籍も少ないです。

一般的に機械設計者になるには学生時代に工学系の勉強をしてきたことが前提になり、初心者お断りの風潮があります。

経験や技術を伝えにくい

上で記載した閉鎖的で初心者参入の敷居が高いの項目と共通するんですが、機械設計エンジニアとして成長したり仕事を進めていくには経験で得た感覚が非常に重要な要素になります。

なんとなくこの構造はよくない気がするのでこっちの構造で進めよう、過去にこんなトラブルがあったからこの部品は使用せずに作ろうとか設計が個人の経験による部分が大きいのです。

大手企業なんかは設計指針やマニュアル、過去トラブルのチェックリストなどを作って設計のレベルを安定させる取り組みをしていますが、なかなか設計者の違いによるアウトプットのレベル差を安定させることができません。

そしてその経験は伝えることが困難で、技術伝承や若手育成も阻んでいます。ここら辺の仕組みづくりで苦労している会社はかなり多いと思います。

AIやIoTなどのソフトウェアがメインの時代

今はAIやIoTが人気です。

学生の進路も機械設計よりAI開発やシステムエンジニアなどのほうが魅力に映るでしょう。PC一つでしごとができるので場所を選ばず自由な働き方ができるというイメージも強いですね。

GoogleやAmazonなどのアメリカ企業も有名でとても人気です。

場所に捉われず先端技術の開発を行い、かつ高収入というのはなんとも理想的な働き方です。

機械は泥臭いですからね。

機械設計者の将来は明るい

では、機械設計はもうおしまいなのかと言われると僕は機械設計は将来性のある魅力的な仕事だと考えています。

その理由は以下になります。

  • 物がないとソフトウェアがあったって仕方ない
  • 人手が減るということは自動化やロボットが必要になる
  • 時代が進むにつれて新しい機械が生まれる
  • 機械設計もデジタル化が進んでいる

どういうことか詳しく見ていきましょう!

物がないとソフトウェアがあったって仕方ない

世の中何をするにしても僕たちが見て触って操作できる物が必要になります。

ソフトウェアだけあったって仕方がないんです。

ソフトウェアも大切ですがそのソフトウェアを動かすことができる装置も必要になります。装置の筐体や駆動部、機構を設計する機械エンジニアはこれからも必要です。

ソフトウェアが進化することでそのソフトウェアに最適化されたメカも開発されるでしょう。

人手が減るということは自動化やロボットが必要になる

人手が減っているということはどこでも仕事をする人がいないという問題がおこります。もちろん見ているだけではなく対策をしなければいけません。

そこで世間は自動化に舵を切っています。

人口が増えないので今まで人でしていた作業をロボットや自動機に置き換えてしまうのです。

まだまだ技術的にロボットを人に置き換えることはできませんし、値段も高く中小企業の中には全く手が出せないようなところもあります。

どう自動化していくのか、どの仕事をロボットにさせるのか、どれだけコストをかけるのか。それらを考慮してロボットや自動機を設計するのはまさしく機械設計者の仕事です。

時代とともに新しい機械が生まれる

自動車が生まれて自動車の設計者という仕事ができました。コンピュータが生まれてコンピュータの設計者が生まれました。

最近ではスマホやVRゴーグル、半導体検査装置などを設計する仕事が生まれています。

つまり、時代が進み技術が進歩するとともに今まで世の中になかった機械が誕生しているのです。

人間は自分たちの生活をより豊かにしていくためにこれからもどんどん便利で新しい機械を生み出していきます。

例えば10年後も僕の想像もしないような製品が生まれているんでしょうね。

将来、機械エンジニアは引く手数多でしょう。

機械設計もデジタル化が進んでいる

AIやIoTに機械設計が関係ないということはありません。

なぜなら機械設計の仕事もより効率的にできるようにデジタル化が進んでいるからです。3DCADやCAM、CAEなんかは代表的なものです。

デジタルツインなんて言葉もよく聞くようになってきましたし、メタバースなんていう構想もあります。

他の仕事に比べると遅いでしょうが、いずれ機械設計者もIT系エンジニアのような働き方になっていくのではないかと考えています。

これからの機械設計エンジニアの在り方

僕は機械設計者は将来性のある仕事だと思っていますが、今まで通りの在り方ではいけないとも思っています。

技術の進歩がどんどん早くなる現代ではエンジニアは今までよりも多くのことを学ぶ必要があります。すぐに時代遅れのエンジニアになる可能性があるんです。

リカレントやリスキリングといった学び直しが定期的に必要になるでしょう。

あくまで僕個人の意見ですが、これからの機械設計者は以下のようなことに気を付けながらキャリアを築いていく必要があると考えています。

  • 機械分野以外の技術を身に着ける
  • 英語を身に着ける
  • 自分の魅力を伝える

機械分野以外の技術を身につける

機械設計者としてキャリアを積んでいく中でも機械設計だけ知っていればいいというものではありません。

特に電気やソフトウェアの基礎的な部分などは機械設計者でも知っておく必要があります。技術分野にこだわらず、経営やマーケティングなど自分の専門性とは離れた分野を勉強するのもいいかもしれません。

機械設計の分野に絞っても会社や業界を超えて幅広く活躍できるだけの技術があればそれでも問題ないと思います。

何を学ぶかは今持っているスキルとの相性ややりたいこと興味のあることなどを考慮して選ぶといいと思います。自分のキャリアを自分で作っていきましょう。

なんにせよ学び続け、知見やスキルを広げていくことが重要です。

英語を身に着ける

これからの時代は日本人とだけ仕事をしていくには限界があるでしょう。

コミュニケーションをとる必要がなかったとしても海外の技術情報をとってくる必要があります。これからも技術の最先端はアメリカや中国でしょう。

日本でずっと暮らしていくにしても英語に触れる機会は増えていくでしょう。

話せたり書けなくても読む力は身につけたいところです。

自分の魅力を伝える

これからはますます個人の力が重視されます。日本でもジョブ型採用を導入し始めた会社もあります。転職の時もこれまで以上にどんなスキルを持っていてどんな成果が出せそうかという視点で採用されることになります。

ここで重要になのが「自分をアピールする能力」です。

日本人は自分のことを良く言ったりアピールしたりすることが苦手です。機械設計者は特に伝えることが苦手な人が多いです。

これからの時代では時に自分を売り込むために自分の魅力を相手に伝える必要があります。

今までどんなことをしてきたか、これからどんなことができるか、現状どんな力が足りないのかこれからのトレンドは何なのか時々考えてみましょう。

そしてSNSなどで発信して自分のアピールをするような習慣をつけ、アピールに慣れておきましょう。

まとめ

人口減少とともに機械設計エンジニアも減っています。時代はAIやIoTが流行っており、学生もソフトウェアエンジニアに流れていっています。

それでも機械設計者の将来性は明るいと考えています。

ただし、これからの機械設計エンジニアは今までと同じように仕事をしているだけではいけません。以下のことを意識してキャリアを作っていきましょう!

  • 機械分野以外の技術を身に着ける
  • 英語を身に着ける
  • 自分の魅力を伝える

簡単なことではありませんが僕も頑張っていこうと思います!

皆さんの今後のキャリアを考える上で参考になれば幸いです!では!

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