最近のミスミさんはどんどん便利になっていってます。
今回はミスミさんのmeviyを使用してみたのでその感想を記事にしました。
この記事には僕が使ってみたり、中の人に聞いた情報をまとめています。
meviyの話を初めて聞いた時の僕の第一印象は本当にそんなことできるの?という感じでした笑
本当だったんですねー笑
この記事ではこんな疑問にお答えします。
- meviyって何?
- meviyって高いんでしょ?
- meviyってどんな風に使うの?
結論から言うと、meviyとは商社のミスミさんが提供している機械部品製作用のプラットフォームになります。簡単な部品だと見積もりから発注まで5分ぐらいで済んでしまいます。
そして以下のような特徴があります。
- 早い
- 操作が簡単
- 意外と安い
- 品質は十分(弊社の使用可能レベル)
では詳しく見ていきましょう!
meviyとは
meviyとは商社のミスミさんが提供している機械部品製作用のプラットフォームになります。
インストール不要でブラウザ上で使用できます。
設計時に作成した3Dデータをアップロードすることで切削加工や板金加工(溶接には非対応)の見積もりが取れ、そのままミスミのサイトで発注することができます。
簡単な部品だと見積もりから発注まで5分ぐらいで済んでしまいます。
図面作成が不要で見積回答の待ち時間もない。
切削部品で5日出荷、板金部品で最短1日出荷。(※材質や形状による)
最近ラピッドプロトタイピングの切削は条件によっては最短1日になったようです。
板金物の溶接や旋盤加工は現在開発中のようです!
このサービスを知ったときは非常にテンションが上がりました。
衝撃的で僕の中ではいわゆる破壊的イノベーションでした。
使ってみた感想としてはmeviy自体の操作もマニュアルを見なくてもできるくらい直感的で簡単でした。
マニュアルも充実した内容です。
CMのセンスはちょっとわからないですが。
meviyもそうですが、ミスミさんはアルミフレーム設計用の専門ソフトのFRAMESも出していて機械設計の作業を簡単にしてくれるので非常に助かっています。
FRAMESはこちらの記事を参考にどうぞ。
ミスミさんをうまく活用すれば独立開業できるんじゃないかな?
まだまだ使い勝手等を改善するアップデートを行っておりどんどん使いやすくなっています!
実際に中の人に聞いた話によると加工可能な材料のラインナップやサイズの拡大などの可能性もあるようです!
円筒形状の部材の作成はたしかできなかったと記憶しています。
meviyの価格は高いのか
気になるのがお値段でしょう。
これだけの機能で納期なのだから当然コストが高くつくのではないかと思っていましたが、1品物の製作では他社に対抗できないほど高いということはなかったです。
僕の会社で設計している製品の場合、ほぼ一品物の製作になります。
毎回図面を書いて見積もりをして1個だけ発注するなんてことがざらにあります。
ミスミさんに手数料を抜かれたとしてもコスト面では他の加工業者さんと大きく変わりませんでした。
それ以上に見積もりから納品までの速さが圧倒的なので多少のコスト高は無視できます。
さらにたまに割引クーポンもメール配信しており価格もかなり安くなることもあります。
公差はJIS規格ですし、仕上がりも弊社基準では十分なものでした。バケモンですか(誉め言葉)?
とはいっても昔から付き合いのある町工場のようないつでも破格の値段で対応をしてくれる加工業者さんには敵いませんでした。その節は本当に世話になりました。
比較したことはないのですが、量産品の場合は話は変わってくるでしょう。
大量生産の場合はプレスや成型の専用金型を起こして圧倒的スピードで生産するので、ロット数が出る場合は1品1品マシニングセンタなどで加工しているmeviyでは対抗できないと思います。
長納期で実働20日かかってもよいのであれば30%オフになるサービスも始まりました!
あれ?会社によってはミスミさんだけで事足りる?
実務におけるmeviyの使い方
では実際にどんな風に僕がmeviyを使用しているのかご紹介します。
まずは①3DCADで設計します。
meviyで使用できる材質と大きさや厚みの制限には気を配って設計する必要があります。
慣れればアングルとかフラットバーとかの規格を元に設計するような感じです。
形状ができたら②meviyにアップロードします。部品形状が複数案あればすべてアップロードし価格比較します。
この段階で僕は穴の数とかザグリとかで値段がどんだけ変わるのか比べて遊んだりしています。
普通の加工業者さんには遠慮してお願いできませんが、meviyはAIで自動算出しているので気兼ねなく形状の違いによる価格比較できますね!
必要があれば③meviy上で材質や公差を指定したり、表面処理を指定したりします。
相見積もりするのであれば他社の見積もり用に図面作成が必要になります。
条件が決まったら、④見積もり確定ボタンをポチっと。
これで見積もりの値段が出てきます。
相見積もりが必要なら他社と相見積もりを行い(meviyはメルマガ等でクーポンがないか確認)、納期とコストを考慮して発注します。
発注は⑤ミスミさんのECサイトで型番を入力することで発注できます。
急ぎの場合、meviyの翌日出荷1択です。
発注した部品の3Dデータと2D図面(meviyの場合meviyで出せる簡易図面)を社内フォルダに保存して終了。
やっていることはほとんど普段の設計と変わりません!
会員登録するとメールでmeviyの使い方や便利機能を教えてくれますし、たまに無料オンラインセミナーもしています!
ちなみに導入していない企業の方はmeviy導入を推進することでボーナス査定上がるかもしれませんよ!
僕は部署に取り入れたとき、めちゃめちゃアピールしました。
うちは判定基準が分からないのでボーナスが上がったかは謎でしたが。
meviyの個人利用はできるのか
結論から言うと、個人的に趣味で活用したいといったような使い方はできません。
ただし個人でも法人格として会社名義や個人事業主としてであれば登録可能なので使用できます。
ミスミさんは独立や起業を考えている方にはかなり強い味方になってくれるはずです。
もしかしたら今後、meviyの規模が拡大したり、他の会社も似たようなサービスを始めて個人の趣味向けの部品作成サービスも生まれるかもしれません。
まとめ
meviyというサービスを知ったときは僕の中ではいわゆる破壊的イノベーションが起こりました。
図面作成不要で見積回答の待ち時間もない、切削部品で5日出荷、板金部品で最短1日出荷。(※材質や形状による)
meviyはシェアを伸ばしていくと思いますし、こういったサービスが他社さんからもどんどん出てくると思います。
もしmeviyのようなプラットフォームでの開発が標準になったら使っていない企業は開発スピードだけで他社と大きな差がつけられてしまいます。ぞっとしますね。
製造業でもこういった変化が起こっているので常にアンテナを張って今後もこのような情報発信を続けていきます!