こんにちは!そら豆です!
今回は機械設計エンジニアの僕がFusion360を使用してみた感想を記事にしました!
僕は転職先の3DCADがSolidWorksなので練習も兼ねて少し触ってみようと思っていましたが、SolidWorksは無料で使用できるのが2時間だけだとわかりました。
そこで調べてみるとFusion360がSolidWorksの操作に近いようです!
YouTube等でモデリングの動画をみた限り確かに操作感は近いものがありました。
Fusion360はこんな方におすすめです。
- 個人で3Dモデリングをするための安価なCADソフトを探している
- 趣味で使うための無料の3Dソフトを探している
- 3DCADを触ってみたい
- SolidWorksに似た操作のCADソフトを使いたい
趣味での使用なら無料で使えることを考えるとかなりいいと思います!
いずれ商業利用したい方にもおすすめです!
では詳しくみていきましょう!
3DCADとは
3DCADとは3Dモデルを作るための設計支援ツールです。
僕も話で聞いただけで経験していませんが、昔は2DCAD、さらに昔は図面を手で書いて部品の1つ1つを設計していました。(僕には無理だなー)
3DCADではパソコン上で簡単に1つ1つの部品をモデリング(立体形状を作ること)して組み合わせることで製品にかなりイメージを持ちながら設計することができます。
3DCADと言っても種類はかなりたくさんあります。
ローエンド向けからハイエンド向けまでありそれぞれできることや得意なことが異なります。
有名なものでもSolidWorks、NX、CATIA、Inventor、iCAD等色々あります。
ちなみにVtuberやゲームのキャラクターのモデリングが得意なのはCADではなく3DCGソフトです。(Mayaとかblenderとか)
ただ、有名な3DCADソフトはかなり高額で個人利用にはかなりハードルが高いのではないでしょうか。
安いものでも数十万円、高いものだと100万円以上します。
Fusion360の特徴
Fusion360の特徴は以下になります。
- 商業利用でなければ個人でも無料で利用できる
- 商業利用でも月々7,700円で利用できる
- キャンペーン期間(33%off)に3年契約だと月々3,092円で利用できる
- 操作感がSolidWorksに似ている
- 操作や機能は高額の3DCADソフトには劣る
- データはクラウド上で管理されるので場所や端末を選ばない
- WindowsでもMacでも使える
- 機械部品の作成もキャラクターの作成もできる
- ユーザーが多く、操作方法などをまとめたサイトや動画が多い
Fusion360は趣味でも商業利用でも個人で使うにはかなりいいCADです。
CADソフトなので多少PCのスペックが要求されるのは注意点です!
PCの推奨スペックも公式で公開されています!
Fusion360でできること
Fusion360でできることは以下になります。
モデリング
立体形状の部品や物を作ることができます。
ネジなどの部品から椅子などの家具やインテリア、プラントのような大規模建造物まで様々なものが作れます。
自分で考えてモデリングしてる時が設計で一番楽しかったりします!
アセンブリ
部品を組み立てて1つの装置にしたり、製品にしたりする作業です。
スマホとスマホカバーを組み合わせたり、部屋の中にダイニングテーブルや椅子を1つ1つ配置するようなものもアセンブリになります。
レンダリング
3Dモデルに色をつけたり背景をつけたりすることです。
3Dモデリング時はモデリングしやすいように実際は見えない線も見えるようにしたり表面の反射を無くしたりしています。
それを現実のものに近い見た目に近づけます。
布っぽい質感であったり金属っぽいつやであったり様々な効果を付与できます。
アニメーション
3Dモデルを動かせます。
扉の開閉の動きや車輪の回転の動きを見たりすることができます。
実際に動く部分は動かしてみるのが一番です。
人間の想像では限界があるので思ったのと違うというようなことはよくあります。
CAM
実際に部品を作成するには削ったり曲げたりして加工する必要があります。
そこで削るための機械を動かすための支援ツールになります。
加工を実際にする人以外はほとんど使わないと思います。
解析(有料版のみ)
PCで強度や熱のシミュレーションができます。
強度解析はモデリングした物に力を加えてみて、どこが壊れやすいか当たりをつけてモデルを補強したりするときに使います。
熱解析はスマホやパソコンの中の部品が熱くなりすぎないか確認するために使います。
解析は結果の判断がとても難しく、一朝一夕でできるようなものではないので解析のために素人が有料版を使うのはおすすめしません。
製図
モデリングしたものの図面を作ります。
外注して作成してもらうようなときには必要になります。
3Dプリンタで作成する場合や業者によっては3Dデータがあれば作れるので必要ありません。
データ出力
3Dプリンタ用のデータや外注先に渡す中間ファイルなどのデータを出力できます。
自宅に3Dプリンタがあればfusion360で3Dデータを作成し3Dプリンタ用のデータ(stl等)に出力し、自分でオリジナルのスマホケースやフィギュアが作れます。
有料版と無料版の違い
主な点は以下になります。
- CAM機能の制限の有無
- データの共有機能の有無
- 電気CAD機能の制限
- サポートの充実さ
- クラウドが使えるか
- 書き出し、読み込みに対応している拡張子の数
- 解析機能の有無
fusion360の無料版と有料版にはたくさん違う点がありますが、有料版の機能は本職の人が使うような機能です。僕も仕事で使うなら有料版じゃないと使いにくい部分があるなと感じました。他のフリーソフトと組み合わせれば無料版でもやっていけると思います。
趣味として個人利用する分には無料版の機能で十分です。
さらに詳細に確認したい方は以下の公式ページをどうぞ。
Fusion360操作の学習方法
fusion360に関わらず、3DCADって言うものは慣れるまで少し時間がかかります。
3DCADって直感的に操作しにくいんですよねー。
1つのモデリングをするにもアプローチの仕方が複数あるので、全く同じものをモデリングしてもユーザーによって作り方が違うことがあるのもよくあります。
fusion360は無料で使えると言うこともあってユーザーが多いので、操作方法やノウハウのような情報が広く出回っています。
使い方は目的に合わせて調べればすぐに出てきます。
公式もチュートリアル動画を出しています。
僕は基本操作はYouTubeで学習するのがおすすめします。
fusion360Japan様のこのシリーズの動画を見れば用語の解説もしてあり、大体操作できるようになります。
3Dモデリングは実際に手を動かして作ってみるのが一番上達します。
Fusion360の使用感
実際、機械設計でNX(シーメンス製)と言う3DCADを使っていた僕がfusion360使用した感想としては以下になります。
操作感はSolidWorksに近いです。
基本的にモデリングは「スケッチ」→「押出し等」といった操作になります。
操作は特に癖があるわけでもなく慣れてしまえばすぐモデリングはできます。
操作履歴も残るので使いやすいです。
モデリングではスカルプトもできるので数値などを厳密に定めなくてもドラッグで伸ばしたり縮めたりすることもできるので初心者の方は使いやすいかもしれません。
少し操作で物足りない部分はありました。
例えばある平面を基準として−1mmから+4mmまで押し出してトータル5mmとしたくてもそのような操作はできません。
ある平面を基準として+5mmかー5mmあるいは±2.5押し出してトータルで5mm押し出すという操作になります。
でも使ってみた感じモデリングに必要な操作は基本的に全てできるので無料で使えるなら特に不満はありません。
まとめ
Fusion360にはこんな特徴があります!
- 商業利用でなければ個人でも無料で利用できる
- 商業利用でも月々7,700円で利用できる
- キャンペーン期間(33%off)に3年契約だと月々3,092円で利用できる
- 操作感がSolidWorksに似ている
- 操作や機能は高額の3DCADソフトには劣る
- データはクラウド上で管理されるので場所や端末を選ばない
- WindowsでもMacでも使える
- 機械部品の作成もキャラクターの作成もできる
- ユーザーが多く、操作方法などをまとめたサイトや動画が多い
Fusion360はこんな人におすすめです!
- 個人で3Dモデリングをするための安価なCADソフトを探している
- 趣味で使うための無料の3Dソフトを探している
- 3DCADを触ってみたい
- SolidWorksに似た操作のCADソフトを使いたい
気になっている人はぜひ使ってみてください!